【施工例】自動扉が途中で止まる原因は?経年劣化による建付け不良の修理事例

【施工例】自動扉が途中で止まる原因は?経年劣化による建付け不良の修理事例

今回は、取引先であるオーナー様からご相談いただいた、自動扉の修理事例をご紹介します。

所有されている物件の自動扉が、開閉の途中で止まることがあるとのご相談でした。

202608_1.jpg

自動扉というと、センサーやモーター、制御基板など電気系統の故障をイメージされる方も多いと思います。しかし今回は、自動扉そのものの電気的な故障ではなく、建物の経年劣化による建付けの不具合が原因でした。

ポイント1 専門性の高い工事でも、原因によってはメーカー以外で対応できる

自動扉の不具合でも、原因によってはメーカー以外の業者で対応できる場合があります。

オーナー様は、すでに自動扉メーカーへ修理をご依頼されていました。

メーカーによる点検の結果、原因は基板やモーター、センサーなどの電気系統ではなく、経年によるレールなどの歪みから発生している可能性が高いとのことでした。

  • 原因がレールなどの歪みであるため、メーカー以外の業者でも対応できる
  • 自動扉は店舗の出入口にあるため、工事可能な時間が休日または夜間に限られる
  • 建物自体が築50年以上経過しており、壁や下部レールの下にあるコンクリートの状態が分からない
  • メーカーでは物理的な作動調整まで行ったものの、根本的な改善には別の工事が必要

自動扉のような専門性の高い設備でも、不具合の原因によってはメーカー修理だけが選択肢とは限りません。

まずは「どこに原因があるのか」を確認することが大切です。

ポイント2 現状を正確に把握する

修理方法を決める前に、現場の状況を正確に把握することが重要です。

今回は修理のお見積もりについてご相談をいただきました。

事前に状況についてご説明いただいていましたが、実際の工事方法を考えるためには、現場を確認して正確に状況を把握する必要があります。

現地で確認したところ、次のような状態でした。

202608_3.jpg
  • 吊り扉のため基本的には地面へ接地していないものの、下部レールへわずかに接触している
  • 毎回ではないものの、定期的に開閉途中で扉が止まる
  • 下部レールを交換する場合、壁紙や床材、タイル、コンクリートまで工事範囲が広がる
  • 電気系統には異常がないと診断されているものの、まず物理的な接触を解消してから再度確認する必要がある

原因と思われる部分だけを見るのではなく、その工事によって周囲のどこまで影響するのかまで確認することが必要です。

ポイント3 ご要望と現状を踏まえ、2つの修理方法をご提案

今回は、簡易的な修理とレール交換の2通りをご提案しました。
202608_2.jpg

1つ目は、レールと扉の接触部分を調整する簡易的な修理です。

こちらは工事範囲を抑えられるため、費用や作業時間の負担を少なくできます。

一方で、レール下部の見えないコンクリート部分まで状態を確認できないため、将来的に同じような症状が再発する可能性があります。

2つ目は、既存のレールを新しいものへ交換する方法です。

レールそのものを交換するため、より根本的な解決につながります。

ただし、現在と同じ状態まで復旧するためには、次のような複数の工事が必要になります。

  • 室内のクロス張り替え
  • 床材の張り替え
  • 屋外側のコンクリート補修
  • タイルの張り替え

その分、施工期間も費用も大きくなります。

「しっかり直すなら交換」という単純な考え方ではなく、建物の使用状況や工事可能な時間、費用なども含めて選択する必要があります。

ポイント4 原因を解消してからが、本当の解決につながる

目の前の不具合を改善したうえで、ほかに異常がないか確認することが大切です。

今回のようなケースでは、まず目に見えている物理的な不具合を解消し、そのうえでほかに異常がないかを確認することが重要です。

今回は比較的原因を発見しやすいケースでしたが、ひとつの不具合を改善したあとに、別の問題が見つかることもあります。

反対に、ひとつの症状が顕著に出ていると、そこだけに目が向き、ほかの原因を見落としてしまうこともあります。

大切なのは、お客様の不安をあおることではありません。

「今の不具合をどう直すか」だけでなく、その先も安心して使っていただける状態を考えることが、私たちの役割だと考えています。

課題だけをお伝えするのではなく、その課題に対してどのような解決方法があるのかをセットでご説明することも大切にしています。

今回は簡易的な修理を選択しました

費用面はもちろん大切ですが、今回は店舗の出入口にある自動扉という点も大きなポイントでした。

新しくレールを交換する方法が根本的な解決としては最適でしたが、店舗である以上、工事後には現在と同等以上の状態までクロスや床、タイルなどを復旧する必要があります。

ササキテックではシャッターの施工やメンテナンスも行っていますが、今回の工事では、作業内容によって担当する職人が分かれます。

  • 扉はサッシ担当
  • クロスや床材は内装担当
  • コンクリートやタイルは左官担当

さらに店舗の営業に支障が出ないよう、工事可能な時間や曜日も限られていました。

すべての工程を限られた時間内で行うことは簡単ではないため、オーナー様とお打ち合わせを重ね、今回は簡易的な修理を行うことになりました。

考えられるリスクや今後起こる可能性についてもご説明し、ご納得いただいたうえで決定しています。

まとめ

今回のように「自動扉が途中で止まる」という同じ症状でも、原因は電気系統とは限りません。

建物の経年劣化やレールの歪み、扉の建付けなど、さまざまな原因が考えられます。

また、根本的な修理が必ずしもその時点で最適な選択とは限りません。

建物の使用状況、営業への影響、工事期間、費用などを踏まえ、お客様と一緒に現実的な方法を考えることが大切です。

今回の修理で不具合が再発しないことが一番ですが、今後も経過を確認しながら、必要に応じてメンテナンスを行っていきます。

豊中市にあるササキテックでは、自動扉やシャッターをはじめ、建物設備のお困りごとについてご相談を承っています。

「メーカーに相談したけれど別工事が必要と言われた」「どこに相談すればよいのか分からない」といった場合も、まずは状況をお聞かせください。

メニュー