【施工例】緊急工事依頼から見えた本当のお困りごと

【施工例】緊急工事依頼から見えた本当のお困りごと

はじめに

今回は玄関錠についてのご依頼でしたが、このケースはトイレやキッチンなど水まわりのトラブルにも共通する内容です。
「緊急」と思って対応した結果、後から不安や疑問が残ってしまうケースは少なくありません。

娘さまからのご相談

娘さまよりお電話にてご相談をいただきました。
お一人暮らしのお母さまが夜間帰宅後、自宅の鍵が開かなくなったため、緊急の鍵業者に依頼し対応してもらったとのことでした。

扉を壊して開けたためシリンダー交換を行ったものの、2〜3日後に再び開かなくなり、同じ業者へ依頼してシリンダーに油を差して解決したそうです。
しかし「また開かなくなるかもしれない」という不安から、現在は24時間施錠せず生活している状態でした。
また、夜間対応のため費用が非常に高額だったことも気にされていました。

さらに以前から検討されていた、防犯性の高い補助錠の取り付けもご希望でした。

ご自宅で確認したこと

ご自宅にお伺いし、お母さま・娘さまお二人から詳しくお話をお聞きしました。

最初のお困りごとは、鍵が折れて先端がシリンダーに残り、回せなくなったことでした。

築25年以上の物件で、使用されていた鍵は複製(コピー)であったため、経年劣化により破損した可能性が高いと考えられます。
作動確認のため、お母さまに開け閉めを何度か行っていただくと、鍵の抜き差しや回転時に強い力を入れて回されている状態でした。

ポイント1

鍵の施錠・開錠に必要以上の力はいりません。

引っかかりがあったり、力で回す状態は不具合のサインと考えられます。



玄関錠の状態確認

202602_2.jpg

ご相談のあった「玄関錠が開かない・閉まらない」状態を確認しました。

施錠・開錠自体に大きな問題はありませんでしたが、いくつか症状が見受けられました。

  • 室外側(シリンダー)は回す際に少し硬さがある
  • 室内側(サムターン)は若干引っかかりがある
  • デッドボルト(かんぬき)が入る受け側のネジが緩み、動いている

錠前本体を扉から外して清掃・注油を行い、問題なく作動する状態に改善しました。
受け側も正常な位置に固定し、ネジを増し締めして調整しています。


補助錠のご相談内容



防犯性の高い補助錠の取り付けをご希望でしたが、詳しくお聞きすると次のようなお気持ちがありました。

  • マンション内でワンドアツーロックを推奨され、以前から検討していた
  • 今回のトラブルで不安になり、主錠は使わず補助錠のみで施錠したい
  • ご高齢のため、鍵を2本ではなく補助錠の1本で生活したい
ポイント2

補助錠はあくまでも「補助」です。
こじ開けや蹴破りなどに対して強度が高いのは主錠です。扉の中心にありバランスもよく、防犯性は主錠が勝ります。
その上で補助錠を併用することで、さらに防犯性が高まります。

本当のお困りごとが見えてくる

より詳しくお話をお聞きすることで、表面的なご要望の奥にある「本当のお困りごと」が見えてきます。

  • 24時間鍵を開けたままの生活は防犯上危険で、施錠できる状態が必須
  • 「鍵が開かないかもしれない」という不安を解消することも優先
  • 現在は玄関錠とエントランスのオートロックで鍵が2本必要
  • ご高齢のため、以前と同じような鍵の使い方に戻したい
ポイント3

本当のお困りごとを解決するためには、現状の確認と丁寧なヒアリングがとても大切です。
今回は「防犯のために補助錠を取り付けたい」ということ以上に、お母さま・娘さまが安心して暮らせる状態に整えたい、という思いが大きいと感じました。

ご提案内容

今回の状況を踏まえ、次のようにご提案しました。

  • オートロックに対応したシリンダーへ交換し、まずは安心していただく
  • 以前のように鍵1本で生活できる状態へ戻し、ご納得の上で必要なら補助錠を検討する
  • 補助錠は主錠と鍵番号を合わせる・別メーカーに変更するなど、複数の選択肢から検討いただく

ご納得いただいた上で、現在は進行中です。

緊急工事の際に気を付けたいこと

緊急工事の際には、いくつか注意点があります。
夜間や休日対応は費用が高額になるケースもあるため、「本当に今すぐ対応が必要か」を一度整理することが大切です。

例えば鍵トラブルの場合、ホテルに宿泊する、24時間営業の店舗で時間を過ごすなどして翌日以降に対応することで、管理会社やご家族が鍵を保管していれば解決につながるケースもあります。
水漏れの場合は止水栓を止め、翌日信頼できる業者へ相談することで落ち着いて対応できることもあります。

もちろん、子どもが室内にいる、すぐに必要な物が部屋にあるなど、緊急性の高いケースもあります。
緊急の工事そのものが悪いのではなく、必要に応じて落ち着いて対応することが大切です。

ポイント4

費用だけでなく、冷静な判断ができる環境を保つことが重要です。
ホテルなど一見高価に感じる選択肢でも、総合的に比べると結果的に安価になるケースもあります。
焦ると選択肢が少なくなり、後で後悔することもあるため、普段から備えることをおすすめします。
地震対策と同じく、「普段から備える」が大切です。

まとめ

緊急工事は、どうしても焦りや不安の中で判断することが多くなります。
その場では「仕方がない」と思っても、後から「別の方法もあったかもしれない」と感じることも少なくありません。

だからこそ大切なのは、普段からの備えと、いざという時に相談できる先を決めておくことです。

鍵のトラブルや水まわりの不具合、防犯対策など、住まいのお困りごとは突然起こります。
小さな違和感のうちにご相談いただくことで、大きなトラブルを防げる場合もあります。

豊中市にあるササキテックでは、修理や交換だけでなく、「どうすれば安心して暮らせるか」という視点を大切にしています。
防犯のこと、設備のこと、「これって相談していいのかな?」という内容でも構いません。
地域の皆さまが安心して暮らせるよう、これからも丁寧にお手伝いさせていただきます。どうぞお気軽にご相談ください。

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